「菌活」という言葉を聞いたことがありますか?
菌活とは、体に良い菌を食事から積極的に取り入れる活動のこと。
家庭で出来て美容にもいい健康法として注目を集めていて、菌を効率的に摂取するレシピ本もたくさん出版されています。
菌活には様々な健康効果がありますが、実は妊活にも有効なんです。
菌活が妊活になる?
菌活の一番の効果として、善玉菌を増やして腸内環境を整えることが挙げられます。
この「腸内環境を整えること」こそが、妊活と密接に関係しているんです。
腸内環境と妊活の関係
腸は消化器官としてのイメージが強いですが、「脳腸相関」という言葉があるほど脳との繋がりが深いんです。
その理由は、腸が神経伝達物質のもとを吸収して、脳に送り届ける役割を持っているからです。
腸内環境が乱れて栄養の吸収が悪くなると、脳で管理されている自律神経のバランスが崩れて、ホルモンバランスの乱れにも繋がってしまいます。
腸の働きがホルモンバランスに強く影響するなんて驚きですね。
また、赤ちゃんは産道を通るときに、母親の腸内細菌を受け継ぎます。
腸内環境を整えることは、妊娠しやすい体の基礎作りだけでなく、赤ちゃんのためにも重要なことなんですね。
妊活におすすめの菌と食材
ひとくちに菌と言っても、種類によって効果が少しずつ違います。
ここでは妊活におすすめの菌と、その菌を含む食材をご紹介します。
乳酸菌
乳酸菌は、腸内環境を整える菌の代表選手ですね。善玉菌を増やし、悪玉菌を減少させることで免疫力を高めてくれます。
乳酸菌を摂っていれば病気のほとんどを防げる、という医師もいるくらい優秀な菌なんです。
乳酸菌はヨーグルトやチーズなどの乳製品以外にも、キムチや味噌、醤油といった発酵食品に多く含まれています。
キムチは白菜に含まれる葉酸をそのまま摂れる上、唐辛子にビタミンCとビタミンEが豊富で、乳酸菌と一緒に妊活に必要な栄養がしっかり摂れます。
漬け汁にも栄養が溶け出しているので、捨てずに料理などに使うのがポイント。ただし、刺激が強いので食べすぎには注意です。
菌類(きのこ)
菌そのものが食材となっているきのこなどを、菌類と呼びます。
きのこには善玉菌のエネルギーとなる食物繊維も豊富。
善玉菌を活性化して、肌荒れの改善や便秘予防にも効果を発揮します。
また、きのこには妊活に欠かせない葉酸や、妊娠に必要なビタミンとして注目されているビタミンDも多く含まれています。
葉酸は水に溶けやすい栄養なので、スープや汁物にして食べるのがおすすめです。
納豆菌
納豆菌が作り出すビタミンKは、カルシウムの吸収に欠かせない栄養素です。
また、納豆のねばねばのもと、ナットウキナーゼは血液をさらさらにすることで知られています。
大豆製品である納豆は菌以外にも、たんぱく質、ビタミンB6、ビタミンE、鉄分など、妊活に嬉しい栄養素をたくさん含んでいます。
女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンは、納豆なら50~60g(約1パック)で約1日分を補うことができるんです!
菌と大豆の栄養を一緒に摂れる納豆は、妊活にぴったりの食材といえますね。
まとめ
菌活で大切なのは、菌を毎日摂り続けること。
摂取した菌は3日ほどで体外へ排出され、新しい菌と入れ替わっていきます。
まずは毎日のヨーグルトからなど、無理なく続けて、妊娠しやすい健康な体をつくりましょう。