アレルギー体質は妊娠しにくいって本当?

子宮内膜症とアレルギーが関係あると聞いた
医師だけでなく、鍼灸や漢方薬局でアレルギーを治療するように勧められた
妊娠したらアレルギー体質が治った

このような話を聞いて、アレルギーと不妊って関係あるの?とご質問をいただくことがあります。

病院の検査では不妊の原因はなかったけど、アレルギー体質が何となく妊娠の妨げになっているのでは?と感じている方もいます。

一見関係なさそうに思えるアレルギーと不妊ですが、不妊で悩む女性にアレルギーを持つ割合が多いと言う医師もいます。

アレルギーが不妊の原因と言われている理由をまとめてみました。

着床に免疫反応が関わっている?

着床に免疫反応が関わっている?

着床するときに、受精卵を異物と捉えないように免疫力が下がる、と聞いたことがあるでしょうか。

免疫細胞の一つであるNK細胞は、指令が無くても異物をどんどん排除してくれる強い免疫細胞です。

このNK細胞は、受精卵を異物と捉えないように着床期間にはおとなしくなり、逆に着床を助けるための子宮内NK細胞がグンと増えることが分かっています。

ちょっと疑ってしまうような話ですが、妊娠するとつわりが起こる、風邪や歯周病に罹りやすいのは免疫力が下がっているからなんです。

この免疫反応が正しく働いてくれればいいのですが、アレルギー症状が出やすい体質だと免疫反応が乱れやすく、うまくコントロールできないことがあります。

習慣性流産では、着床のときに子宮内NK細胞が少なく、攻撃性の強いNK細胞が多くなるというケースもあります。

不妊検査のフーナーテストでは、精子を異物と捉えて排除しまう「抗精子抗体」も免疫の異常反応といえます。

免疫反応と不妊のはっきりとしたデータはまだありませんが、アレルギーと一緒に不妊症が年々増えているのは、アレルギーと不妊が関係しているからだと指摘する専門家もいます。

受精卵や精子を異物だと認識しないように、受け入れる環境を整えるために、アレルギーを改善するのもひとつの方法かもしれません。

子宮内膜症はアレルギーが原因のひとつ?

子宮内膜症はアレルギーが原因のひとつ?
子宮内膜症は、不妊の原因の一つとしても知られていますが、毎月の月経痛や頭痛など生活の質が低下するやっかいな病気です。

どうして子宮内膜症ができるのかは諸説ありますが、栃木臨床病理研究所長の菅又昌雄医師らの研究で、子宮内膜症の原因の一つとしてアレルギーが関与していると、2003年の日本産婦人科学会で発表されています。

子宮内膜症の組織内には、アレルギー症状を起こすヒスタミンを放出する肥満細胞が多いことが発見されました。

そこで、子宮内膜症の患者さんに抗アレルギー薬を飲んでもらったところ、鎮痛剤を使う頻度が減ったり、手術前に抗アレルギー薬を服用した場合は、服用しなかった場合より手術が簡単にできたそうです。

抗アレルギー薬によって子宮内膜症に改善がみられたということですね。

アレルギーが原因であれば根本的に治療できるのではと期待されています。

不妊も子宮内膜症も、様々な原因が重なり合っていますので、日頃から婦人科検診や、診断後の定期健診を受けて対症療法をしていくのが大切です。

男性不妊とアレルギーも関係ある?

男性不妊とアレルギーも関係ある?

精子の数や運動率はその日の体調によって変わりやすいため、アレルギー症状などの体の不調が精子に影響するというのは、何となく想像がつきやすいですね。

男性にも女性にも言えることですが、生殖機能は体の中でも重要度の低い器官のため、体の不調やストレスを抱えると、それを回復しようと脳が働き、まずはその不調の改善にエネルギーが使われます。

アレルギー反応のせいで、生殖機能に使うエネルギーが後回しになるとすれば、間接的とはいえ不妊を招くことに繋がります。

健康な体あってこその不妊治療ですので、アレルギーを改善して妊娠体質に近づくのであれば、体質改善に取り組んでいきたいですね。

アレルギー体質を改善するためにできること!

糖質や脂質を減らす

私たちの体内には、アレルギー反応が出ないように調整する物質が備わっています。

この物質のバランスが悪いとアレルギー反応が出やすくなりますが、この物質の材料になるのが脂肪酸です。

お菓子やジャンクフードに含まれる脂肪酸は、アレルギー体質を作りやすくなります。亜麻仁やエゴマ、ナッツ、魚などの油は問題ありません。

糖質とアレルギーの関係は研究が進んでいて、夏井睦医師か行った糖質に関するアンケート調査では、糖質を制限した花粉症患者の60%が改善したという結果が出ました。

糖質アンケート結果:https://goo.gl/S6gfSh

血糖値の上昇を抑えることで、すい臓や副腎への負担が減り、免疫力が高まるということなんですね。

糖質を制限することでアレルギー症状が改善されるということは、糖質の摂り過ぎはアレルギーを悪化させる要因ともいえます。

冷えを改善する

冷えを改善する

アレルギーが起こる免疫反応は、自律神経が乱れている時に起こりやすいとされています。

私たちの生命活動にかかわる酵素は、体温が36.5~37℃で活発に働き免疫力を高めるといわれています。

逆に体温が低いと免疫機能が乱れやすくなり、アレルギー反応が起こりやすくなります。

不妊女性の約8割が冷え性だといわれていますが、冷えを改善することで妊娠に繋がり、アレルギーも改善されれば一石二鳥ですね。

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ヒスタミンを抑えるのはポリフェノール!

ポリフェノールには、アレルギー症状を起こすヒスタミンを抑える働きがあります。

アレルギー症状が起こると、活性酸素が発生してさらに症状を悪化させてしいまいますが、抗酸化物質のポリフェノールが活性酸素を分解し、アレルギー症状の悪化を防いでくれることも分かっています。

最近では、健康維持や老化防止に欠かせない成分として、抗酸化食品が注目されていますのでチェックしてみてくださいね。

抗酸化作用のある食品

野菜100gに含まれるポリフェノール
黒オリーブ 569mg 大豆  350mg グリーンオリーブ 346mg 紫たまねぎ 168mg
ほうれん草 105mg たまねぎ 65mg ブロッコリー 45mg じゃがいも 28mg
果物100gに含まれるポリフェノール
ブルーベリー 300mg いちご 235mg スモモ 246mg ラズベリー 215mg
プルーン 189mg ぶどう 160mg りんご 136mg みかん 105mg
ナッツ・香辛料100gに含まれるポリフェノール
乾燥オレガノ 2319mg クルミ 1215mg 乾燥セージ 1207mg 乾燥ローズマリー 1018mg
乾燥バジル 322mg カレーパウダー 285mg アーモンド 187mg オリーブオイル 62mg
飲み物100gに含まれるポリフェノール
ココア 1972mg コーヒー 200mg 烏龍茶 160mg 緑茶  115mg
紅茶  102mg 赤ワイン 101mg 100%リンゴジュース 68mg 白ワイン 10mg

睡眠時間をしっかりとる

睡眠中に分泌される成長ホルモンや副腎皮質ホルモンは、組織や細胞を活性化させ代謝をコントロールするなど重要な役割があります。

この副腎皮質ホルモンはステロイドホルモンと呼ばれ、アレルギーを抑える働きがあります。

眠れる環境を整えて、症状を悪化させないようにしたいですが、花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息などの症状でなかなか寝付けないこともあります。

アレルギーに大敵の冷えと乾燥を防ぐためにも、お風呂でしっかり温めて、汗を吸うパジャマや寝具を使い、十分に加湿した部屋で睡眠をとるようにしましょう。

まとめ

アレルギーは遺伝もありますが、様々なことが絡み合い複雑化していて、まだまだ解明されていない部分があります。

アレルギーと不妊の関連については研究が進められていますが、そのストレスによってホルモンバランスの乱れや不眠を引き起こすなど、生活の質が低下してしまうことも問題の一つです。

体質改善には根気が必要ですが、アレルギー改善のためにできることは、どれも妊娠のために必要なことです。出来ることから取り組んでみてくださいね。