採卵中止?!採卵が出来ない原因と対処法

せっかく採卵に向けて準備をしていたのに、卵胞が育たずに採卵がキャンセルになると「この先大丈夫なの?」と不安になってしまいますよね。

体外受精にステップアップしても、採卵できない周期が続くと肉体的にも金銭的にも負担がかかってしまいます。

この記事では卵胞が育たない理由や原因をわかりやすくまとめていますので参考にしてみてくださいね。

数より質?自然周期が良い場合も

数より質?自然周期が良い場合も

採卵で一番気になるのは採卵できる数ではないでしょうか。完全自然周期法以外では、排卵誘発剤を使う刺激療法で複数の卵胞を育てますが、卵巣年齢やホルモンの数値によっては、排卵誘発剤を使用しても卵胞が育たないことがあります。

できるだけたくさん採卵して凍結しておきたい、と思うのは皆さん同じだと思いますが、質の良い卵子ばかり採卵できるとは限りません。

卵巣機能に問題がある場合、排卵誘発剤で刺激すればするほど質のよくない卵子が育ってくるケースがあるんです。

また、誘発剤を使う刺激療法は卵巣への負担が大きいため、最近では自然周期療法を推奨している病院も増えています。

「数より質」を重視することで妊娠率が上がるという考えですね。

たくさん採卵できると気持ち的には安心しますが、質の良い卵子が1個でもあれば、胚盤胞まで成長する確率も上がり、結果的にグレードの良い胚を移植することができます。

採卵できる数より、いかに良質な卵子に出会えるかが体外受精を成功させる鍵となります。

数と質、どちらにしても体外受精を成立させるためには卵子が正常に育つことが条件となるので、刺激療法だけではなく、自然周期療法も視野に入れてくれる病院選びが大切ですね。

採卵できない原因その1「卵胞が育たない」

採卵できない原因その1「卵胞が育たない」

当然ですが卵胞が成熟しないと採卵はできません。誘発剤を使っても卵胞が成熟しないなんてこともあるんです。

卵胞が育たない原因としては、年齢による卵巣機能の衰えや、排卵誘発剤の多用など様々ですが、卵巣嚢腫や子宮内膜症といった外部要因も考えられます。

治療歴が長く、排卵誘発剤の刺激で卵巣に負担がかかり過ぎると、FSH(卵胞刺激ホルモン)が過剰に分泌されて、卵巣機能が低下してしまうことがあります。

卵巣機能が低下すると、ホルモンを分泌したりキャッチする力が弱くなり、排卵誘発剤の反応が悪くなってしまいます。

卵胞を育てるために排卵誘発剤を使っているのに、誘発剤のせいで卵巣機能が低下するなんて本末転倒な気もしますよね。

排卵誘発剤で卵胞が育たないときの方法は?

卵巣機能が正常なときは、排卵誘発剤で刺激をしても本来のホルモンバランスに戻せる力がありますが、卵巣が弱っていると、もっとホルモンを出さなくちゃ!と頑張り過ぎて、さらに卵巣機能を低下させてしまう原因になることがあるんです。

  • カウフマン療法

卵巣機能が低下している場合、1~3周期ほど卵巣を休ませる「カウフマン療法」を行うのが一般的です。

カウフマン療法中は無排卵状態となり、薬によって低温期と高温期をつくります。

3周期も治療を休むなんてもったいない!と思うかもしれませんが、急がば回れで一旦卵巣を休ませるカウフマン療法はとても効果的な方法です。

  • 自然周期療法に切り替える

薬を使わない完全自然周期療法や、クロミッドだけを使う自然周期療法へ切り替えることによって卵巣への負担を減らることができます。

これまでに複数個の卵子を採卵していた人にとっては、1~2個の採卵に不安を感じるかもしれませんが、自然周期療法は体への負担が少なく、質の高い卵子が採卵できる確率が高くなると言われています。

ホルモン値や治療歴を踏まえて、一人ひとりに合った治療をしてくれる病院を選びたいですね。

採卵できない原因その2 「卵子の位置が悪い」

卵子の位置って人それぞれ違うの?と驚く方もいるかもしれませんが、採卵は膣奥の壁から卵巣に針を通すため、卵子が見えにくい場所にあると、最悪の場合採卵ができないことがあります。卵巣が子宮の裏や陰になっている場合も同じです。

卵巣の位置を正す方法

卵巣の位置を正す方法

骨盤の歪みは卵巣の位置がズレる原因に。骨盤を支えている筋肉が緩むと骨盤もズレやすくなるので、腹筋や股関節の筋肉を鍛えたり、腰をぐるぐる回す骨盤運動やストレッチなどを生活の中に取り入れましょう。

骨盤が正しい位置に戻ると血流が良くなり、妊娠に必要な栄養が卵巣に行き届きやすくなります。

体の歪みを正すことは、冷え症の改善やダイエットにも効果的なので、普段から意識して取り組みたいですね。

採卵できない原因その3「卵巣の腫れ」

卵胞がたくさん育ちすぎて卵巣が大きくなることがありますが、ここでは採卵ができない卵巣の腫れについて触れたいと思います。

卵胞が育たない→HMG(排卵誘発剤)で刺激→卵巣が腫れる→卵胞が育たない

これは体外受精に限らず、不妊治療中によくある悩みです。

採卵のために排卵誘発剤を使っているのに、それが原因で卵巣が腫れてしまうと治療が進まずに焦ってしまいますよね。

卵巣が腫れると下腹部が痛くなったり、最悪の場合、治療自体がストップになることもあります。

卵巣が腫れたら採卵できない?

卵巣が腫れていても採卵できる場合が多いですが、採卵に時間がかかったり、採卵個数が減るなどのリスクも考えられます。

卵胞が成熟する前に卵巣が腫れてしまうと、それ以上排卵誘発剤が使えずに、未熟卵のまま終わってしまうこともあります。

多少卵巣が腫れても、ここまで卵胞が大きくなったんだから採卵キャンセルなんて嫌、、、と誘発剤を続ける選択をする方も多いと思いますが、卵巣にとってはかなり負担がかかっている状態です。今後の治療のことを考えて採卵を見送る決断も必要です。

腫れた卵巣の多くは水分ですが、なかには卵巣嚢腫の影響で誘発剤の反応が悪くなることもあるので、採卵までは卵巣が腫れていないかを慎重に観察する必要があります。

どうしても卵巣が腫れてしまうときは?

不妊治療中に卵巣が腫れるのはよくあることですが、左右の卵巣が両方とも腫れることは少なく、片方の卵巣が正常なら引き続き採卵に向けて準備を進めます。

卵巣嚢腫のなかでも、髪の毛や爪といった異物の嚢腫ができた場合、早めに手術で取り除いたほうが採卵チャンスが増えると言われていますが、嚢腫が小さかったり、採卵に支障がない場合は、不妊治療を優先させながら嚢腫の様子を見ていきます。

腫れた卵巣の中身が水であれば、ほとんどがそのうち小さくなっていきますが、採卵したついでに水を抜くこともできます。

HMGやHCGの刺激がきっかけで毎回卵巣に水が溜まるようなら、刺激療法そのものを見直す必要があるかもしれません。

採卵できない原因その4 チョコレート嚢腫

子宮内膜症のひとつ、チョコレート嚢腫があると、誘発剤の反応が低下したり卵胞が育ちにくいと言われています。

せっかく成熟卵になったとしても、チョコが邪魔をして採卵できなかったり、癒着で卵胞の位置が悪くなることがあります。

もしチョコレート嚢腫が見つかったら、不妊治療を先に行うか、手術を先にするか、病状をよく分かっている医師に相談することが大切です。

原因その5「採卵前に排卵してしまった」

採卵前に排卵してしまった

病院で卵胞チェックをしていても、稀に採卵前に排卵してしまうことがあります。採卵前の排卵はとても残念なことですよね。

病院によってはそれまでの注射費用を返還or割引するところもあるようですが、体への負担がなくなるわけではなく、順調に育っていた卵胞が無駄になったショックは大きいです。

医師の排卵予想よりも早く卵胞が育ってしまったことが原因ですが、排卵日の予測が立ちにくい完全自然周期や自然周期などの治療で起こりやすくなります。

残念な気持ちとストレスは残りますが、次の採卵に向けて気持ちを切り替えていくほかありません。

自然妊娠できる可能性がある場合は、採卵日の2日くらい前にタイミングをとっておくと、もしもの排卵に備えることができます。

原因その6「熱や病気など体調不良」

採卵前は、排卵誘発剤の副作用や緊張による寝不足などから、吐き気や倦怠感など体調を崩しやすくなる方も多いのではないでしょうか。

インフルエンザなどの感染症や高熱がある場合、採卵中止になることがあります。

採卵前に体調の変化を感じたらなるべく安静に過ごしましょう。

採卵で麻酔を使う場合、さらに具合が悪くなってしまうことがあるので、体調が悪いときは前もって医師や看護師に伝えてくださいね。

採卵の周期に入ったら、バランスのよい食事と睡眠をしっかり取って、体調を万全に整えておくことが大事です。

採卵に向けて体を整える

採卵に向けて体を整える

質の良い卵子を育てるためには、食生活の見直しとストレスを溜めないことが大切です。

採卵までは、魚、肉、乳製品、卵、豆製品、ナッツなど高タンパク質の食事を心がけ、炭水化物は少なめにするのがおすすめです。

ビタミン・ミネラルは、タンパク質の吸収を助ける働きがあるので、野菜や海藻の入ったメニューを一緒に食べるとバランスが良くなります。

採卵がキャンセルになると、とても残念な気持ちになりますが、使用する薬や治療方法を見直すことで、質の良い卵子を採卵することができます。

自分にあった治療法を医師とじっくり話し合うことも大切です。いつも同じ治療の繰り返しで採卵ができないようなら、思い切って転院するのもひとつかもしれません。

低温期のお悩みどうしたらいい?お悩み解決ページはこちら

コメント